引っ越し前に比べる国民健康保険料

国民健康保険(国保)の保険料は、同じ世帯・同じ収入でも住む市区町村によって変わります。 引っ越し先を考えるときに知っておきたい、保険料が違う理由と、転入した年の保険料のかかり方をまとめました。最後に、令和8年度の主な市区町村の年額を同じ条件で並べています。

保険料が市区町村で違う理由

国保の保険料は世帯ごとに計算し、前年の所得に応じた分(応能分)と、加入者の人数などに応じた分(応益分)を合計します。計算方法の詳細は市町村の条例で決まります(厚生労働省)。 そのため、次の点が市区町村ごとに違います。

違うところ内容当サイトの照合済み39市区町村では
所得割の料率「前年の総所得金額等-基礎控除43万円」に掛ける率(目黒区)医療分だけで5.58%〜9.5%
均等割加入者1人ごとにかかる額医療分だけで14,700円〜50,591円
平等割1世帯ごとにかかる額。ない市区町村もある16市区町村にあり、23市区町村にはない
賦課限度額区分ごとの上限。国の基準より低い市区町村もある大阪市・堺市は医療分が66万円(国の基準は67万円)

所得割は所得に、均等割は加入者の人数に、平等割は世帯の数に応じてかかるため、世帯の人数や所得によって、どの違いが大きく効くかが変わります。 また、市区町村によっては「国民健康保険税」として課税しています(照合済みの中ではさいたま市・相模原市)。名前は違っても、計算の考え方は同じです。

転入した年の保険料のかかり方

前年の所得で計算する

保険料は、引っ越した後も前年の所得をもとに転入先の料率で計算します。所得は、その年の1月1日に住んでいた市区町村が把握しているため、転入先はすぐには分かりません(江東区)。 大阪市は、1月1日以降に転入した人は、まず所得割を0円として均等割と平等割だけで仮に計算し、前の住所地に所得を照会して分かった後に計算し直すため、後から保険料が変わることがあると案内しています。 最初の通知が安く見えても、あとで所得割が加わる場合があります。

月割りでかかる(日割りはない)

江東区の案内では、保険料は月単位で次のようにかかります。

場面保険料のかかり方
基本その月の末日に国保に加入していると1か月分かかる。日割り計算はしない
加入したとき資格を取得した月の分からかかる
転出したとき転出日を含む月の分から、転出先の自治体でかかる
会社の健康保険に入ったとき会社の保険に加入した日の前月分までかかる

つまり、年度の途中で引っ越すと、引っ越し前の月までは前の市区町村、引っ越した月からは新しい市区町村の料率で、それぞれ月割りで計算されます。 当サイトの計算機は1年間(12か月)同じ市区町村に住む場合の年額を出しているので、年度途中に引っ越す場合は月数で按分して目安にしてください。

同じ世帯・同じ収入での年額比較(令和8年度)

公式の計算例と照合済みの39市区町村について、当サイトの計算機と同じ計算で求めた年額です。「単身30歳・給与収入300万円」の安い順に並べています。 この条件では、最も安い福岡市(203,700円)と最も高い大阪市・堺市(296,931円)で、年93,231円の差があります。表で同じ額になっている市区町村は、料率などが同じです。

市区町村単身30歳・給与収入300万円夫婦45歳+子2人・給与収入500万円単身70歳・年金収入200万円
福岡市203,700円528,600円90,700円
熊本市222,163円608,113円100,979円
新潟市222,700円551,400円91,900円
静岡市222,700円581,400円101,200円
相模原市223,600円579,700円100,100円
浜松市224,900円557,500円100,700円
さいたま市228,800円645,900円97,700円
千代田区235,295円674,759円103,384円
中央区235,295円674,759円103,384円
港区235,295円674,759円103,384円
新宿区235,295円674,759円103,384円
台東区235,295円674,759円103,384円
墨田区235,295円674,759円103,384円
江東区235,295円674,759円103,384円
品川区235,295円674,759円103,384円
目黒区235,295円672,255円103,384円
大田区235,295円674,759円103,384円
世田谷区235,295円674,759円103,384円
渋谷区235,295円674,759円103,384円
豊島区235,295円674,759円103,384円
荒川区235,295円674,759円103,384円
板橋区235,295円674,759円103,384円
練馬区235,295円674,759円103,384円
足立区235,295円674,759円103,384円
葛飾区235,295円674,759円103,384円
横浜市235,510円574,800円97,860円
千葉市235,780円591,250円105,460円
京都市239,360円615,290円104,224円
江戸川区242,116円689,697円105,954円
中野区245,089円695,897円105,926円
神戸市248,600円653,170円113,760円
岡山市249,501円631,207円108,253円
札幌市253,730円591,020円111,070円
名古屋市253,770円706,770円107,430円
仙台市255,400円569,930円98,880円
広島市260,545円644,006円119,491円
北九州市262,940円648,910円114,170円
大阪市296,931円730,704円134,566円
堺市296,931円730,704円134,566円
給与・年金以外の所得なし、家族は収入なし、年齢は令和8年4月1日時点。7割・5割・2割軽減と子どもの均等割の軽減を含みます。市区町村独自の減免は一部を除き含みません。保険料は目安で、実際の額は市区町村が決定します。

表の3つの世帯で、安い順は同じではありません。自分の世帯の人数・年齢・収入で比べてください。

自分の条件で比べる

国保料を試算する

出典

比較表の各市区町村の料率と出典は、それぞれの市区町村のページに載せています。