扶養に入るか国保に入るか(年収130万円・180万円の壁)

家族が会社などの健康保険に入っている場合、収入が一定より少なければ、その家族の「被扶養者」として保険料なしで健康保険に入れます。 収入が基準を超えて扶養から外れ、自分の勤め先の健康保険にも入らない場合は、国民健康保険(国保)に入って保険料を納めます。 扶養に入れる基準と、国保に入ったときの保険料の目安をまとめました。

家族の扶養に入れる収入の基準

勤め先の健康保険(協会けんぽなど)の被扶養者になれるのは、次の収入の条件などを満たす家族です(日本年金機構の案内による)。

扶養に入る人年間収入の基準
原則130万円未満
60歳以上、または障害厚生年金を受けられる程度の障害がある人180万円未満
19歳以上23歳未満(配偶者を除く)150万円未満(扶養認定日が令和7年10月1日以降。年齢はその年の12月31日時点)
あわせて、同居の場合は扶養する人の収入の半分未満、別居の場合は仕送りの額より少ないことが条件です。

ここでいう「年間収入」は過去の収入ではなく、扶養に入る時点からこれから1年間の見込みの収入です。給与のほか、年金や失業給付なども含みます。 くわしい条件や書類は、家族の勤め先や加入している健康保険で確かめてください。

扶養から外れて国保に入ると、保険料はいくら?

国保の保険料は世帯ごとに計算し、世帯主に通知されます。世帯主が会社の健康保険に入っていて国保に入っていない場合でも、世帯主が保険料を納める人(納付義務者)になります(長岡京市など)。 また、7割・5割・2割の軽減を受けられるかどうかは、国保に入っていない世帯主の所得も合わせて判定します(大阪市・福岡市)。そのため、世帯主に一定の収入があると、扶養を外れた家族の国保料は軽減されません。

市区町村配偶者の給与収入130万円配偶者の給与収入150万円配偶者の給与収入180万円
札幌市115,420円143,000円184,370円
仙台市123,420円150,760円191,770円
世田谷区113,495円139,515円178,545円
横浜市103,280円131,540円173,930円
名古屋市115,160円143,180円185,210円
大阪市145,425円176,305円222,625円
福岡市103,900円127,200円162,000円
世帯主45歳・給与収入500万円(勤め先の健康保険)、配偶者43歳が国保に入る場合の、配偶者の国保料の年額(令和8年度・12か月加入)。 配偶者の収入は令和7年の給与収入で、ほかの所得なし。40歳以上なので介護分を含みます。

たとえば給与収入130万円で扶養を外れると、手取りの収入から国保料(上の表)がかかります。このほか、20歳以上60歳未満の配偶者は国民年金の第3号被保険者ではなくなるため、国民年金の保険料も自分で納めることになります(勤め先の厚生年金に入る場合を除く)。 「扶養の範囲で働くか、超えて働くか」を考えるときは、国保料と国民年金保険料の両方を差し引いた手取りで比べてください。

60歳以上の親が扶養から外れる場合(180万円の基準)

60歳以上の家族は、年間収入180万円未満なら扶養に入れます。年金の収入が180万円以上になる親は、扶養に入れず、75歳になるまでは国保に入ることになります(子が自分の会社の健康保険に入っている場合)。 同じ世帯で子が世帯主の場合は、軽減の判定に子の所得も含まれるため、親の年金が少なくても軽減されないことがあります。

市区町村親の年金収入180万円親の年金収入240万円
札幌市102,460円171,220円
仙台市107,160円174,540円
世田谷区95,639円159,119円
横浜市86,490円154,230円
名古屋市99,740円169,760円
大阪市127,443円204,483円
福岡市84,900円138,800円
世帯主の子48歳・給与収入500万円(勤め先の健康保険)、同じ世帯の親66歳が国保に入る場合の、親の国保料の年額(令和8年度・12か月加入)。 親の収入は令和7年の公的年金だけ。65歳以上のため介護分はかかりません(介護保険料は別に納めます)。

年金だけで暮らす親の国保料の目安は年金受給者の国民健康保険料を、世帯を分けた場合の考え方は世帯分離と国民健康保険料をご覧ください。

試算するときの注意

世帯の人数と収入から国保料を試算する

出典

2026年10月23日確認。試算例の市区町村の料率と出典は、各市区町村のページに載せています。