国民健康保険料の納め方と、払えないときの対応
国民健康保険(国保)の保険料は、1年分(4月〜翌年3月)を何回かに分けて納めます。納める回数や始まる月、使える納め方は市区町村で違います。 このページでは、納め方の基本と、払うのが難しくなったときに使える制度を、公式の案内に沿ってまとめます。
納期は年何回・いつから
多くの市区町村では、前年の所得が確定したあとの6月ごろに1年分の保険料を決め、その月から翌年3月までに分けて納めます。回数と始まる月の例は次のとおりです。
| 市区町村 | 納める月 | 回数 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 札幌市 | 6月〜翌年3月 | 年10回 | 納期限は原則として各月末(札幌市北区の案内) |
| 世田谷区 | 7月〜翌年3月 | 年9回 | 12か月分を原則9回に分けて納める |
| 横浜市 | 6月〜翌年3月 | 年10回 | 口座振替日は毎月29日(2月を除く) |
| 大阪市 | 6月〜翌年3月 | 年10回 | 納期限は原則として毎月末日。納付書は6月中旬に10回分がまとめて届く |
| 福岡市 | 6月〜翌年3月 | 年10回 | 口座振替が原則。納期限は月末(12月は28日) |
同じ年額でも、回数が少ないほど1回あたりの額は大きくなります。正確な納期限は、毎年届く納入通知書で確認してください。
納め方
口座振替
多くの市区町村が勧めている方法で、納期限の日などに自動で引き落とされます。福岡市は口座振替を原則とし、名古屋市は申し込みから開始まで2か月程度かかり、それまでは納付書で納めると案内しています。 申し込みは金融機関や区役所の窓口で、キャッシュカードでその場で登録できる窓口もあります。
納付書(金融機関・コンビニ・スマホ決済)
口座振替でない人には納付書が届き、金融機関やコンビニで納められます。バーコードの付いた納付書は、スマートフォンの決済アプリでも納められる市区町村が増えています(横浜市・名古屋市・福岡市など。対応アプリは市区町村ごとに違います)。 ただし、1枚30万円を超える納付書などはコンビニやスマホ決済で使えず、スマホ決済では領収書が出ません(札幌市・横浜市など)。
年金からの天引き(特別徴収)
大阪市の案内では、次のすべてに当てはまる世帯は、保険料が世帯主の年金から天引きされます。
- 国保に加入している人が全員65歳以上75歳未満で、世帯主も国保に加入している
- 世帯主の介護保険料が年金から天引きされている
- 世帯主の年金が年額18万円以上で、国保料と介護保険料の合計が年金額の2分の1を超えない
世帯主が75歳になる年度は対象外です。天引きは年6回(4・6・8月の仮徴収、10・12・2月の本徴収)です。申し出れば口座振替に変えられますが、納付状況によっては認められない場合があります(大阪市)。
払えないときは、早めに窓口へ相談
厚生労働省は、災害その他特別の事情で納めることが難しい場合は、保険料の減免や納付の猶予を受けられる場合があるとして、まずお住まいの市区町村の国保の窓口に問い合わせるよう案内しています。 相談先は、区役所・市役所の保険年金の担当(収納の係)です。主な制度は次のとおりです。
- 分割納付:川崎市は「分割納付、減免・軽減などの対策を検討する納付相談を行っています」と案内しています。分割は納める時期を分ける方法で、保険料の額そのものは変わりません。
- 徴収猶予:災害で財産に大きな損害を受けた、事業の休廃止や失業で収入が大きく減った、といった場合に、原則6か月を限度に徴収を猶予する制度です。申請が必要で、収入の減少が分かる書類などを添えます(大阪市)。
- 減免:災害や、退職・廃業などで所得が大きく減った場合に、保険料が減額・免除されることがあります。申請が必要で、期限があります。名古屋市は、原則として6月の納入通知書を受け取ってから、その年度の最後の納期限までの申請としています。
所得が下がった人・失業した人は、申請なしでかかる7割・5割・2割軽減や、会社都合で離職した人の軽減(届出が必要)の対象になることもあります。 詳しくは国民健康保険料が下がる仕組みと会社を辞めたら国民健康保険はどうなる?をご覧ください。
納めないままにしたときの流れ
市区町村の案内では、おおむね次のように進みます。相談すれば、途中の段階でも分割納付などを検討してもらえます。
- 督促・催告:納期限までに納めないと督促状が届き、催告書や電話での案内が続きます(横浜市・大阪市)。
- 延滞金:督促状の指定期限までに納めないと、本来の保険料に加えて延滞金がかかります(横浜市)。
- 財産の調査・差押え:滞納が続くと預貯金・給与などの財産調査が行われ、差し押さえられることがあります(横浜市・大阪市・札幌市)。
- 給付の差し止め:特別な事情がないまま滞納していると、高額療養費などの給付の全部または一部が差し止められることがあります(札幌市)。
- 特別療養費(医療費をいったん全額払う):災害などの特別な事情がないまま1年滞納すると、医療機関の窓口でいったん医療費の全額を払い、あとで申請して保険の分を払い戻してもらう形になります(札幌市)。18歳未満(高校生世代以下)の子どもなどは対象外です。
以前の「短期被保険者証」は、健康保険証の廃止にあわせて仕組みがなくなりました。「資格証明書」の交付に代わり、特別療養費の支給に変更する旨を事前に通知する仕組みになっています(大阪市)。札幌市は、令和6年12月2日以降は「資格証明書の交付」を「特別療養費の支給対象」と読み替えると案内し、一時払いが難しい場合は相談すると通常の負担割合に変更されることがあるとしています。
自分の保険料を試算する
年額が分かれば、納期の回数で割って1回あたりの目安がつかめます。トップページの計算機で、市区町村・年齢・前年の収入から国保の年額を試算できます。
出典
- 国民健康保険の保険料・保険税について(厚生労働省)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料の納め方(札幌市北区)(2026年10月16日確認)
- 滞納していると(札幌市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料納入通知書(世田谷区)(2026年10月16日確認)
- 保険料について(横浜市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料の納付方法について教えてください。(横浜市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料のスマホ決済(請求書払い)について(横浜市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料の納付(大阪市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料のお支払いが難しい場合はお早めにご相談ください!(大阪市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料の徴収猶予(大阪市)(2026年10月16日確認)
- 「マイナンバーカードと健康保険証の一体化」に伴う被保険者証の廃止について(大阪市・資料)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料の納め方(福岡市)(2026年10月16日確認)
- 保険料の納め方(国民健康保険)(名古屋市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料を軽減する制度(名古屋市)(2026年10月16日確認)
- 国民健康保険料を支払うことが困難なので相談したい。(川崎市)(2026年10月16日確認)